y と g > 2009年07月

2009年07月01日

火狐





噂どおりFirefox3.5の…
なんて言うんですか? 正式版ですかね
リリースされまして。

いや、Beta4入れてたんで特にあわてる必要はなかったんですが。
使ってなかったんですよね。


なぜなら、アドオンのGMarksが3.5に対応してなかったんで。

で、まあ正式版(あってんのか? この呼称)になったってんで、アドオンの更新調べたら、めでたいことに3.5で、GMarksが使えるようになってました。

と、わかる人にしかわからない話を続けておりますが、

「なんだいGMarksって? あれかいガンダムにくっつけるセイラさんが操縦してたモビルアーマーかい?」

って江戸っ子調で聞かれても、突っ込みに窮するので、簡単に説明すると。


GMarksとは?

 GoogleBookmarkを直接ブラウザのサイドバーに表示しリンク、編集が出来るFirefoxのアドオンである。


以外に簡単に説明出来ちゃうもんですね。
因みに個人的にはAccessibarの更新も待たれるところです。

が、

ちょっと気分がいいので、userChome.cssに
hbox { background-color: #dddddd !important; }
と、記述して、

サイドバーの背景色もシックにしてみました^^

090701c.png


そうです。うちのディスプレイ90度回転させて、縦長です。
FC2wikiのCSSも、夏なんでCOOLビズに、、、やっちまったなぁ!
って感じです。

あと何か言っておくこと、あったような、なかったような。

まあいいや

またの機会に。
それじゃあ。

さようならm(_ _)m


あ! 思い出した。

実は、3時間ほど前に夕食を採ったんですが、照り焼きの魚の骨が喉に刺さりまして。

いや〜、魚の骨が喉に刺さるって、何年振りだろう?
ブリじゃないけど。


というわけで、奥歯に物が挟まったような記事ならぬ。
喉の奥に小骨が刺さったようなブログでした(T_T)


って締めようという予定でしたが、ブログ書いてるうちに
取れちゃったみたいで、すっかり忘れてました。


それじゃあ、今夜も一件落着。
めでたしめでたし〜^^)ノシ


© 早浪討矢 | Comment(2) | 日々のこと

2009年07月05日

製本サービスについての考察

090705a.jpg



ちょっと前、なろうのアンケートで
製本サービスについて、意見を募集してました。

ほぼ同日某小説snsサイトでも、同じようなコミュトピが立ってまして。

業者に頼むなら
ポプルス
こんな感じで、

そこでは別ルートで一部から¥1500(送料、手数料いれたら¥2400くらい行くと思うけど)って話になってきていて、

まあ、こういうのもサイトのサービスとしては、ありかな
とも思います。


5人くらいで掌編企画たてて、
その作品集をみんなで記念に作る。

なんて、楽しそうですもんね^^


ちなみに製本キットなんてものもあります。

個人的には、自分の印刷物は
こんなの使って止めてるだけですけどね。

ではでは^^
© 早浪討矢 | Comment(2) | 日々のこと

2009年07月07日

ベガはベガでもホクトベガ




hoshi706.jpg


こんにちは^^

今日はたたたたたたた
略して七夕ですね


七夕といえば子供の頃
短冊に願い事を書いたものですが

みなさん、願い事はありますか?


オンライン上での僕の願いは

・そこそこ量産体制に入る
・創作過程での意見交換が出来る仲間を作る


ってことですかね。
あせることでもないので、ぼちぼちやりますけど


あと、マナーとか不快感を与えない
という配慮から
今まで、やらないでおこう。と決めてたことも
少しずつながら

やっていったほうがいいのでは?
とも思ってます。

何か気付くことがあったら、忌憚のないご意見をどうぞ!

ではでは^^
© 早浪討矢 | Comment(0) | 日々のこと

星を見上げる人





  「星を見上げる人」



 ドアを開け「おはようございます」のあいさつもそぞろに、玄関をあがり、野中家の階段を駆けのぼる。

「あら、ありさちゃん、今日も早いのね」台所の方から、ノアのお母さんの優しい声がする。

「おじゃましますね」と普段通りの言葉を返しつつトントントンと、いつものリズムで階段をのぼりきった正面の部屋。そこが幼なじみのノアの部屋。

 ノックを5回。一応、思春期だからね…… 返事はない。気配もない。

 ガチャリとドアノブを押して部屋に入り、幼なじみの男の子を起こしに掛かる。

「おはようノア!」
 とりあえず声はかける。でも、そんなことでコイツが起きてくれるなら簡単だ。

 カーテンを開け、朝の陽差しを部屋に取り込むと、掛け布団を思いっきりめくってやる。

 そこには、胎児のように体をくの字に折り、眠りをむさぼるノアのパジャマ姿が現れる。

 朝の光のせい? サラサラの髪がきらりと輝き、一瞬見とれる。
 中学二年生とはいえ、まだあどけない少年の顔。すべらかな肌。そして言葉にならない小さなうなり声をあげて喉を鳴らす。


《《起っきろぉぉおおーーーっ》》


 大声を上げてノアを揺すり起こす。

 眼を覚まし、気が付いたノアは、寝ぼけまなこでのんびりと答える。


「ん? お早ぅ、ありさ。今朝も早いねぇ」


     *


 ふぁーあ

「またアクビ? 何回目?」
 中学校への登校途中。
 ノアとありさは、仲良く朝の街並みを歩いている。
 その間、ノアはもう8回もアクビをした。
 商店街はシャッターを開け始め、八百屋さんが軒先に商品を並べている。

「最近、眠りが浅いんだよな」ノアが言い訳のようにつぶやく。
「あれで?」あんな安らかな眠り顔をして、よく言う。
「この頃、立て続けに変な夢をみるんだ」
「変な夢?」


 こんな夢だ。

 …漆黒の天空に、地平線からは原色の赤い光が立ち上がって空を焦がしている。
 妖しい雰囲気の森の中。
 そこを貫く石畳の道を、ノアは一人進んでいく。
 長い長い時間をかけて。

 終着点に、たどり着くと、そこには石碑が立っていた。
 そこに着くと、いつも背後から羽音が聞こえてくる。
 不快な、コウモリのような羽音。
 それは、すぐ側まで近づいてくるので、思わず後ろを振り返る。
 でも、そこには長く続く石畳の道と、森の風景が延々続くだけ。
 何もいない。

 視線を前に戻す。
 すると、石碑の上には、巨大なフクロウが留まっている。
 その顔をくるりくるりと回転させながら。
 よくみるとその顔はどこかおかしかった。
 顔の回転が遅くなり、やがて止まる。

 そのフクロウの顔は人の死に顔をかたどったデスマスクだった。



「……そんな感じの夢なんだ」
 ノアとありさは、商店街を抜け、踏切を通り、住宅街に入り込み、丘を登っていた。ブロック塀の上では、猫が日向ぼっこをしていて、顔を前足でこすっている。
 
「大丈夫?」夢の話を聞いて、ありさは心配になる。「疲れてるんじゃない? 変なもの見えたりしない?」
「変なもの?」ノアは尋ね返す。

「あのさ… ノア」
 ノアは子供の頃、幽霊が見えると言いだしたことがある。

「そうだっけ?」
(起きてるときに妖精がみえると、ヤバイらしい。あっちの世界に片足突っ込んでるって)
「ねえ、大丈夫? 今でも見えたりするの?」
「うーん」考え込むノア「いや。大丈夫だよ」
「なら、いいけど」

 坂道の先を見上げると、朝の日差しのなか、頂上に建つ中学校の体育館の赤い屋根が見えてきた。


 ノアは思う。

(さっきのは嘘だ。僕の左目は幽霊が見える。今でも…)

 …そういえば、今日の夢にだけ、続きがあった。

 声が聞こえた。

「この街に屠(ほふ)られる、七つの魂を救え、さもなくば…」

 死に顔のフクロウは、喋った。低い女の声で。


「…あと49日で、誰かが死ぬ」


 と。



     *

     *

     *



  ……眠い。

 次の授業までの休憩時間。
 ノアは席に着いたまま、ぼんやりと天井を見上げていた。

 最近、よく同じ夢をみる。
 いい夢ではない。どちらかといえば悪夢の部類に入るだろう。

 初夏の日差しが窓の外には、広がっている。
 どこから紛れ込んできたのかグランドを真白な猫が横断している。

 ノアはアクビを一つした。

 隣の、また隣の席で、やはり同じようにアクビをしている男がいた。森岡だ。
 眼の下にクマが出来てる。
 アイツも、やっぱり悪夢か?

 ノアは、机に肘を着けたまま、顔だけを向けて森岡に話しかける。
「眠いのか?」

「あ゛? ああ、最近眠れないんだ」
「…悪夢か?」

「何それ? いやいや、ちょっと気になることがあって…」
「まさか…… またまた恋しちゃった病か?」からかうようにノアは言った。

「違うよ、今回は真面目な話なんだ」

 …森岡は、放課後塾に通っていた。
 その塾には夜食用に30分の休憩時間があり、そのとき森岡は一人、屋上に登るのを日課にしていた。
 ま、理由は、推して知るべしか…。

 最近気付いたのだが…。
 向かいのマンションの7階の端から2番目の部屋。
 毎日同じ時間にちょうど明りがついて女の人がカーテンの隙間から星空を眺めるんだ。

「塾のビルは4階建てだから、見上げても顔しか見えない」
 と、森岡は答える。

「美人か?」
「…まあ」
「やっぱり恋しちゃった?」

「そんなんじゃないよ」と森岡は言い「でも気になるんだ。なんていうか、はかなげで… しかも、部屋からは、変な音楽が流れてる」
「ふーん。オレも気になるな。今日って、塾の日か?」


     *


 オレたちは、森岡の塾の屋上に上った。
 20時ジャスト。その部屋の明かりがついた。
 たしかに見える。薄いカーテン越しに女の人が、空を見上げる姿が。
 窓が開いているのだろうか? 離れているここまで、小さな音だけど、何かの曲が聞こえてくる。

 ありさが小さく悲鳴を上げる。
「ノア、この曲…って」
「ああ」

 世の中には、自殺ソングなるものがある。
 その曲を聞くと死にたくなるというのだ。
 ある波長と歌詞の暗示が偶然、人にそんな気分を刷り込むのだという。狙って作れるものでもないと思うが…。

『暗い日曜日』
 世界でもっともポピュラーな自殺ソングだ。


 同じ時間に明かりがつき、同じ時間に曲が流れる。
 ってことはタイマーか?

 そして同じ時間に星を見上げるのではなく、ずっと同じ姿勢なのだとしたら…。
 例えば天井から、ぶら下がったまま。


「行こう! ヤバイかもしれない」
 3人は、マンションに向かった。

 オートロック式のマンションの玄関脇には管理人室があり、管理会社の制服を着たおじさんが常駐していた。
 森岡とオレは事情を説明し、管理人さんとその部屋に向かう。

 チャイムを鳴らす。が、返事はない。
「やっぱりおかしいな、この時間なら…」
 管理人のおじさんに鍵を開けてもらい、明かりのついた玄関に飛び込む。
 窓のある部屋を目指して廊下を進み、ドアを開けるとそこには…。


 棚に置かれた、マネキンの首があった。


「ヘアカットの練習用人形だよ。この部屋の男の人は理容学校に通っているんだ」
 男の人? …だってさ、森岡くん。

「どうやら留守みたいだね」管理人さんは少し機嫌を損ねたようだった。
 CDデッキのタイマーがセットしてある。
 森岡が物色していると、
「おいおい勝手にさわっちゃダメだよ」と管理人さんが咎める。

 オレは、ふと机の上にあった便箋に眼を落とした。

『迷惑かけてスミマセン。僕は…』



 遺書だ!
「…管理人さん」


 そのとき、ありさがバスルームから悲鳴をあげた。


 そこには、床に落ちた剃刀と、血が滲んだ湯船。
 男の人が、意識をなくして沈みかけていた。


「まだ、息がある。救急車を!」
 オレは叫ぶ。
 管理人さんは慌てて震える指先で、懸命に携帯のボタンを押した。


     *


 管理人さんは揉め事を恐れ、この事件を内々で処理したいようだった。
 オレたちは口外しないように固く約束してその場を去った。

 美容師学校に通う、自殺未遂男の人は… どうやら意識が戻り、一命は取り留めたらしい。
 森岡の通う塾は、とっくに授業が終わっていたので、みんなで一緒に帰ることにした。

「あーあ、絶対親に怒られちゃうよ」

 帰り道。森岡は駅方面へと一緒に歩きながら呟いた。「塾からも、抜け出したって連絡が、入ってるはずだし…」

「でもよかったじゃないか。謎が解けて」オレは気休めを言った。

「たしかに寝不足は解消されるけど…」と森岡は言い「でも、不思議だよな」と考え込んだ。

 角を曲がると、コートを着た女の人が向こうから歩いてくる。
 狭い路地裏で他に人影はない。
 遠くの電柱についている街灯は、切れそうなのか時折チカチカ点滅している。

「こんな偶然あるんだな」と森岡は言う。

 硬いハイヒールの音を道路に響かせて、コート姿の女性はこちらに向かってくる。
 その動きはコートに包み隠されてはいたが、どこかぎこちなかった。

「ねえ、何かあの人…」
 ありさが言った。

「シッ、見るな」
 オレは小声でありさをたしなめた。

 森岡は、気付かず話を続ける。
「だいたい説明したって信じてくれないよ」
「ああ」
 オレは気のない相槌を打つ。

 女は近づいてくる。肩や膝が強張ったような硬い歩き方だ。

「塾サボって、何してた? って問い詰められたら、何て答えよう」

 女は目の前まで近づいている。
 背筋に緊張感が走る。
 でも、気付かない素振りをする。
 アリサの震えが伝わってくる。

「なあ?」

 そして通り過ぎる瞬間。女はこっちを向かないままで囁いた。

「あ・り・がとう」


《《なあ!》》
 森岡がオレをにらんでいる。

「え? どうした」
「何だよノア。聞いてなかったのかよ? だから……」
 
 オレは思い切って、振り向いてみた。


 しかし女は、すでに角を曲がったのか、姿はない。


「どうしたんだよ? さっきから変だぞ」と森岡。
 アリサは怯えていた
「…ノア、さっきの人?」

「ああ」



「顔が、あのマネキン。だった」

(…アリサにも、見え始めたのか)



「だからノア! さっきから何ブツブツ言ってんだ」


     *



 駅前で、森岡と別れ、オレはアリサを家まで送り届けた。

「ありがと。また明日ね」

 とありさに言われて「ああ」と返事をした。
 いつものように。
 アリサは笑顔で手を振り、家の中へ、スーッと消えていった。

 アリサの家は相変わらず、次の買い手もつかぬまま、雨戸で締め切られている。

 …あの事件以来。




(ありさ、オレ、幽霊が見えるんだ)
 オレは心の中でつぶやき、夜空を見上げた。

 今日は7月7日。天を割るように星の海が溢れていた。



 彼女は、自覚していない。









 自分も幽霊であるということを……。
 



              (了)

  ♦   ♦   ♦  


 とまあ、懐かしいナンバーでお送りしました^^
 僕は参加しませんが、夏ホラーまであと49日。知り合いが参加する(まだわからない人もいますが)みたいなので、執筆中なら早く成仏させてねスペシャルでお送りしました。

 てか、これも久々に読むと推敲どころ満載ですねえ。

 でわでわ^^ノシ
© 早浪討矢 | Comment(0) | 日々のこと

2009年07月14日

いろいろ同時進行過ぎてオーバーフローな件

yamanasi.jpg


やまなし 


原作:宮沢賢治
翻案:早浪討矢



 小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。

一、五月 


 二匹の蟹の子供らが青じろい水の底で話していました。
  
「クラムボンはわらったよ」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ」
「クラムボンは跳ねてわらったよ」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ」

 上の方や横の方は、青くくらく鋼のように見えます。
 そのなめらかな天井を、つぶつぶ暗い泡が流れて行きます。
 
「クラムボンはわらっていたよ」
「クラムボンはかぷかぷわらったよ」
「それならなぜクラムボンはわらったの」
「知らない」
 
 つぶつぶ泡が流れて行きます。
 蟹の子供らもぽっぽっぽっとつづけて五六粒泡を吐きました。
 それはゆれながら水銀のように光って斜めに上の方へのぼって行きました。
 
 つうと銀のいろの腹をひるがえして、一匹の魚が頭の上を過ぎて行きました。
 
「クラムボンは死んだよ」
「クラムボンは殺されたよ」
「クラムボンは死んでしまったよ………」
「殺されたよ」
「それならなぜ殺された」兄さんの蟹は、その右側の四本の脚の中の二本を、弟の平べったい頭にのせながら言いました。
 
「わからない」
 魚がまたツウと戻って下流のほうへ行きました。
 
「クラムボンはわらったよ」
「わらった」
 にわかにパッと明るくなり、日光の黄金は夢のように水の中に降って来ました。
 
 波から来る光の網が、底の白い磐の上で美しくゆらゆらのびたりちぢんだりしました。
 泡や小さなごみからはまっすぐな影の棒が、斜めに水の中に並んで立ちました。
 
 魚がこんどはそこら中の黄金の光をまるっきりくちゃくちゃにしておまけに自分は鉄いろに変に底びかりして、また上流の方へのぼりました。
 
「お魚はなぜああ行ったり来たりするの」
 弟の蟹がまぶしそうに眼を動かしながらたずねました。
 
「何か悪いことをしてるんだよ。とってるんだよ」
「とってるの」
「うん」
 そのお魚がまた上流から戻って来ました。
 今度はゆっくり落ちついて、ひれも尾も動かさずただ水にだけ流されながらお口を環のように円くしてやって来ました。
 その影は黒くしずかに底の光の網の上をすべりました。
 
「お魚は……」
 その時です。
 にわかに天井に白い泡がたって、青びかりのまるでぎらぎらする鉄砲弾のようなものが、いきなり飛込んで来ました。
 
 兄さんの蟹ははっきりとその青いもののさきがコンパスのように黒く尖っているのも見ました。
 と思ううちに、魚の白い腹がぎらっと光って一ぺんひるがえり、上の方へのぼったようでしたが、それっきりもう青いものも魚のかたちも見えず光の黄金の網はゆらゆらゆれ、泡はつぶつぶ流れました。
 
 二匹はまるで声も出ず居すくまってしまいました。
 
 お父さんの蟹が出て来ました。
「どうしたい。ぶるぶるふるえているじゃないか」
「お父さん、いまおかしなものが来たよ」
「どんなもんだ」
「青くてね、光るんだよ。はじがこんなに黒く尖ってるの。それが来たらお魚が上へのぼって行ったよ」
「そいつの眼が赤かったかい」
「わからない」
「ふうん。しかし、そいつは鳥だよ。かわせみと云うんだ。大丈夫だ、安心しろ。おれたちはかまわないんだから」
「お父さん、お魚はどこへ行ったの」
「魚かい。魚はこわい所へ行った」
「こわいよ、お父さん」
「いいいい、大丈夫だ。心配するな。そら、樺の花が流れて来た。ごらん、きれいだろう」
 泡と一緒に、白い樺の花びらが天井をたくさんすべって来ました。
 
「こわいよ、お父さん」弟の蟹も言いました。
 
 光の網はゆらゆら、のびたりちぢんだり、花びらの影はしずかに砂をすべりました。
 


二、十二月 


 蟹の子供らはもうよほど大きくなり、底の景色も夏から秋の間にすっかり変りました。
 
 白い柔かな円石もころがって来、小さな錐の形の水晶の粒や、金雲母のかけらもながれて来てとまりました。
 
 そのつめたい水の底まで、ラムネの瓶の月光がいっぱいに透とおり天井では波が青じろい火を、燃したり消したりしているよう、あたりはしんとして、ただいかにも遠くからというように、その波の音がひびいて来るだけです。
 
 蟹の子供らは、あんまり月が明るく水がきれいなので睡らないで外に出て、しばらくだまって泡をはいて天上の方を見ていました。
 
「やっぱり僕の泡は大きいね」
「兄さん、わざと大きく吐いてるんだい。僕だってわざとならもっと大きく吐けるよ」
「吐いてごらん。おや、たったそれきりだろう。いいかい、兄さんが吐くから見ておいで。そら、ね、大きいだろう」
「大きかないや、おんなじだい」
「近くだから自分のが大きく見えるんだよ。そんなら一緒に吐いてみよう。いいかい、そら」
「やっぱり僕の方大きいよ」
「本当かい。じゃ、も一つはくよ」
「だめだい、そんなにのびあがっては」
 またお父さんの蟹が出て来ました。
 
「もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ」
「お父さん、僕たちの泡どっち大きいの」
「それは兄さんの方だろう」
「そうじゃないよ、僕の方大きいんだよ」弟の蟹は泣きそうになりました。
 
 そのとき、トブン。
 
 黒い円い大きなものが、天井から落ちてずうっとしずんで又上へのぼって行きました。
 キラキラッと黄金のぶちがひかりました。
 
「かわせみだ」子供らの蟹は頸をすくめて言いました。
 
 お父さんの蟹は、遠めがねのような両方の眼をあらん限り延ばして、よくよく見てから言いました。
 
「そうじゃない、あれはやまなしだ、流れて行くぞ、ついて行って見よう、ああいい匂いだな」
 なるほど、そこらの月あかりの水の中は、やまなしのいい匂いでいっぱいでした。
 
 三匹はぼかぼか流れて行くやまなしのあとを追いました。
 
 その横あるきと、底の黒い三つの影法師が、合せて六つ踊るようにして、やまなしの円い影を追いました。
 
 間もなく水はサラサラ鳴り、天井の波はいよいよ青い焔をあげ、やまなしは横になって木の枝にひっかかってとまり、その上には月光の虹がもかもか集まりました。
 
「どうだ、やっぱりやまなしだよ、よく熟している、いい匂いだろう」
「おいしそうだね、お父さん」
「待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へ沈んで来る、それからひとりでにおいしいお酒ができるから、さあ、もう帰って寝よう、おいで」
 親子の蟹は三匹自分たちの穴に帰って行きます。
 
 波はいよいよ青白い焔をゆらゆらとあげました、それはまるで金剛石の粉をはいているようでした。
 

* 


 私の幻燈はこれでおしまいであります。



(了)







 てな訳で、左手で丸を書きながら右手で三角を描くという日常を過ごしています。
 でわでわ^^
© 早浪討矢 | Comment(3) | 日々のこと

2009年07月18日

test




最近いろいろ準備していて、
縦書きのPDFが作れるようになったので
アップロードテストしてみます。

使っているソフトはCutePDF Writer
とOpenOffice

まだ調整が必要かも


ところでキュートといえば
ハリーポッター観たんですが
ていうか映画観たの初めてなんですが

ルーナは可愛すぎでしょ
もっと、そばかすがあったり歯の矯正器具つけてたり
ダサダサ感だして欲しかった

好きなキャラなんですけどね




でわまた^^
© 早浪討矢 | Comment(2) | 日々のこと

2009年07月21日

水の住人



いや〜、毎日暑いですね^^
雨降ってても暑いから、たち悪いんですけども。

最近週2でプールに通ってまして。
市町村合併で、その公共プールは無料なんです。
って同年代からちょっと上の親と小学生しかみたことないですけど。

そんな中気楽に4〜50分くらい泳いでます。
あんまり気楽過ぎて、トレーニングにはなってないです。
どっちかって言うと、疲れてやめるというより
船酔いっぽくなって、水から上がります。

でもまあ、水の中って言うのは気持ちいいものですね。
世界観が違いますし……

まあ、いずれそんな話もするような、しないような

今日はこの辺でさようなら。

P.S.
この頃、お台場にガンダムを見に行く夢をよく見るんですが、いつもガンダムにはたどり着けません。
これは、どういう夢診断なんだろう?

嗚呼、ガンダム見上げてぇ〜


ではでは^^
© 早浪討矢 | Comment(0) | 日々のこと

2009年07月23日

He's gone




え? マジで!
最近ニュース見てないから、知らなかった。


じゃ、先を急ぐので、この辺で
ではでは^^
© 早浪討矢 | Comment(0) | 日々のこと

2009年07月25日

ロマンスの神様どうもありがとう!



なんかイマイチ進展がないですが、
堅い文章や、なんやらも書いていかなきゃなぁと
思っているんです。

文章置き場は、なんとか決まってるんですが
アク解とかRSSとかの関係で
いろいろ複雑に…

やっぱ外からの圧力がないと、物事って進んでいかないですよね。
トップページをほにゃららして
忍者バリアーをへにゃららして

とか、考えてはいるんですけど。

こういうストレス発散的な文章も
たまには書きたいし…
友達とも繋がっていきたいし



やっぱ、ヒウィッヒヒーでも始めてみようかな


ではでは^^
© 早浪討矢 | Comment(4) | 日々のこと

2009年07月30日

イケメンダブルス


まあ,世間では少子化少子化言われてまして、
僕らみたいなもんからすれば、ああしょうっしか。
なんて,お気楽な軽口も叩けるってもんですが、
子供を持ってる親御さんからすれば、いろいろ大変みたいで…

まあ,そんな話を細かくここでしてもしょうがないんですが
何か、男女比が比較的女のほうが多いほうに傾いているらしいですね?

そうですね!

ロッテのアイスは?

爽ですね!

ホラー映画といえば?

SAWですね!

 ……そうかぁ?


とまあ、どうでもいいんですが。

最近いろいろとマンガに触れる機会がありまして。
少子化で、困っているのは少年週刊誌も同じらしいです。

で、まあ男の子だけじゃなく、女の子も取り込むストーリー作りが展開されているわけですが。

ここで、ふと女の子に人気っぽい少年漫画について考えたんです。

え〜っと。
リボーン、テニプリ、幽々白書
あと、え〜っと
セイント星矢、アイシールド…… まあ他にもあるんでしょうが、

この中で、あんまり男としては意識してなかったけど、実は意外に女の子に人気のバトルシチュエーションってのがあるんじゃないかと。


それは

 ・

 ・

 ・


カップリング。



つまり、普段はそっ気ない男友達が、タッグを組んで、未知の敵と戦う!
みたいな




って、考えると別に、キン肉マンのころから、やってるか。

テニプリもボーリング対決とか妙にダブルス組ませるから、
これだ!

と、思ったんだけど。

まあ、連載も持ってなければ、キャラもいない。ダブルスシチュエーションなんて、麻雀東西対決くらいしか思い浮かばない僕には、どうでもいい話なんですけど。

ではまた^^ノシ


© 早浪討矢 | Comment(0) | 日々のこと
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